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2018-06

洗面台のオーバーフロー。 - 2015.05.02 Sat

※小学校3年生のワタルのことを書いた2006年4月30日の私の日記です。


「こっちに来てぇ」
とワタル。洗面所で大きな声を出しています。

 なにごと?と思って行っていると、洗面台の上の方にある排水口(洗面台で栓をしたとき、水があふれないように上の方にあるオーバーフロー)を指さして、

「ここにテープ貼って水を出したら、水があふれる?」
と真剣な表情で聞いてきました。

「え?ここにテープ貼ったら?そうそう、よくわかるねぇ~」
 私はそう言い、感心しました。ワタルは洗面所で洗面台の構造、仕組みをずっと考えていて、上の排水口があることの意味を自分で気付いたのです。

 私にほめられたからか、ワタルの表情も生き生きとしています。私も「この子天才?」と嬉しくなってきました。

「ワタルすごいね〜!よく気がついたねぇ」
とまた言って、ジッとワタルの目を見ました。
 すると、ワタルの目に百兆分の一の怪しい光が揺らめいていることに気付き、

「あっ!ワタルっ!もしかしたらっ!ここにテ、テープ貼りたいの?」
と私が大声で言い始めたとたん、私に背中を向けてピューッと逃げていきました。

 とにかく、いたずらが好きな子です・・・。





前後逆の学習机。 - 2015.04.30 Thu

 ※小学校3年生のワタルのことを書いた2006年5月4日の私の日記です。


 先日のことです。
 仕事から帰ってくると、奥の部屋に置いてある下の子(ワタル)の学習机がなんとなく、白っぽいな~!と感じました。

 よ~く見てみると、イスが机の横に置いてあり、なんと!机が前後逆になっているではありませんか!

 つまり机の後ろの板の部分が前になっていて、引き出しとかある方が、壁に向かって置いてあるのです。
 それも、机の位置は前と変わらず。
 ですから私は最初、その変化に気が付かなかったのでした。

 誰が→ワタル(しかいない)
 何を→学習机を
 何のために→多分理由はない→やってみたかったから
 どんな力で→すごい力で
 どんな風に→机を180度回転させた

 う~~ん・・・

 私の感想は→びっくりした

 その机は、しばらくそのままにしていました。
 すぐに戻すと、またやる可能性があるので。



ワタル装飾DVDプレーヤー - 2014.08.24 Sun



ワタル作品。
DVDプレーヤーに描いた絵。
小学校時代。

もちろん、私が腹を出してぐっすりお昼寝している時か、外出中の時に作業します。
このプレーヤー、蓋も破損していてありません。
でも動くんですよ~。

今日、ブルーレイディスクレコーダーを買って設置したので、外しました。
動くので、まだ捨てないです。



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農園のミミズ #ワタル(小学校時代) - 2013.01.19 Sat

 2005年(平成17年)春。
 ワタル8歳(K小学校特別支援学級2年生)。

 今日はみんなで借りた市内の農園へ、私たち家族四人とみんなで行きます。
 お天気もいいし、将来イブキやワタルが、農作業の道に進むきっかけになるかもしれないと思うと、色んなことに興味を持って欲しいと、張り切って出かけました。
 今日は、今年初めての農作業で、うねに沿って、畑の土を掘り起こします。

 さあ、作業が始まりました。ワタルは、私の横にいて私の作業を見ています。リュウとイブキは、違ううねにいます。
 私がスコップで、土を思いっきりひっくり返すと、なんかキラキラするものが土に混じって、土と一緒に落ちました。
 地面を見ると、そのキラキラしたものの正体がわかりました。ミミズです。それも立派なミミズ。栄養たっぷりだったんですね。
 次の土を掘り起こしと、またキラキラしたミミズが。掘り起こした畑の表面をよ~く見ると、地面の中にいた何匹ものミミズが、慌てて逃げようとしています。
 また次の土を掘り起こそうとしたその時、私の横にいたワタルが突然しゃがみ、ミミズに手を伸ばしました。くねくねと動くミミズに興味を持ったようです。
 ワタルは、一匹のミミズを両方の手のひらの上にのせ、まるで初めて見るもののように、観察し始めました。ワタルのふたっつの目の真ん前、鼻にくっつきそうな位置に、くねくねと動く太ったミミズがいます。
 あっ!と思った瞬間、ミミズはワタルの小さな手の平から地面に落ちました。ミミズも逃げようと必死です。
 ワタルは、逃げたミミズを目で追い、また、捕まえました。
 そうして、また目の高さまで持って行きました。今度は、スルッと逃げ落ちるミミズを片手でキャッチし、また逃げ落ちるミミズを、また別の手でキャッチし始めました。まるで、スライムのおもちゃで遊ぶような感じです。

 私は・・・。気が気でありませんでした。ミミズが死んだらどうしようと思ったのです。そこで、ミミズとたわむれるのを、止めさせようかと思いました。でも・・・、何のためにここに来たのか・・・、自然に触れ、何でも興味を持って欲しく・・・、そう思うと、禁止するのは、今日来た意味がなくなると思いました。
 そして、

「ワタル!ミミズは生きているから、強くさわったら死んでしまうよ。だから、そ〜〜〜〜っとさわってあげてね」

と言いました。
 ワタルは、「うん」と言い、引きつづき、ミミズとたわむれました。

 今度は、ミミズが地面に落ちる間隔を引き延ばそうと、思いっきり高い位置へミミズを持ち上げました。頭の上よりずっと高い位置です。私は、ミミズがワタルの顔の上に落ちないかと はらはらしました。

 太陽が輝き、ミミズもその光に反射して、ピカピカ光っています。

 私は、しばらくしたら満足するだろうと、農作業を再開し、みんなと一緒に土を掘り起こし始めました。
 ワタルが戻ってきたら、ワタルにも掘り起こしてもらおう。

 すると、ちょっと経ってから、ワタルが私のところに来て、何かを必死に訴え始めました。

「ミミズが!ミミズが!」

「え!どうしたの?ワタル」

 私がそう言うと、私の目の前に、両手を突き出しました。

「土を取って欲しいの!」

 ワタルがそう言うので、手の中を見てみると、そこには、土まみれのミミズがいました。

「あれっ!どうして、土まみれなの?」

 さっきまでミミズは、ピカピカと光り、土なんか付いてなかったのです。

「土!取ってぇ〜〜!」

 必死に訴えるので、私も動揺し、ドラム缶にたまっている雨水で、洗おうかと考えました。

(でも、待って。このミミズ、死んでる・・・。ミミズって、生きているとからだの中からなにか得体の知れない油?液を出して、土が付かないようになっているんだ。でも死んだら、その液も出なくなって、土が付着するんだ。ワタルは、土を取って欲しいとは、土が取れたら、また、動き始めると思っているんだろうか?)

「ワタル。このミミズ、死んでいるよ。強くさわったからかな?ごめんなさいして、土に埋めてあげようね。ワタル、そうっと触らないと、死んでしまうよ」

 そう言い、ワタルに土の中にミミズを埋めてもらいました。
 その後はワタルに私の話しが伝わったようで、気持ちを新たにしたような感じで、また、別のミミズと遊び始めました。

 でも、私は気になって仕方がありませんでした。またミミズが死んだらどうしよう。でも、さっき、ワタルは何かを学んだはず。このまま、放っておいて、大丈夫。でも、気になる・・・。
 それから私は、ミミズが気持ち悪く、それと楽しそうにたわむれるワタルも、気持ち悪かったのです。

(でも今日は、自然に触れさせるために来たのだ・・・)

 そこで、私はある行動を起こしました。
 まず、ワタルをクルッと後ろ向きにし、ミミズとたわむれている様子を、私から見えないようにしました。
 その上、しゃがんでいるワタルを、そのまま少しずつ少しずつ押して行き、ずっと向こうまで移動したのです。
 結果、畑の隅っこで、こちらに背を向け、一人ぽつんとしゃがんでいるワタルがいたのでした。








床から120センチのとぶ鳥 - 2012.08.04 Sat

 ワタルは、幼稚園に入るまでは、まったく絵は描かなかったのですが、幼稚園に入ってから、たくさんの絵を描くようになりました。
 うちの壁のクロスは白くて、そこに絵をものすごく描きたかったらしく、

「絵を描いてもいい?」

と、壁を指差すことが何回もあったのですが、

「ダメです」

と私は答え続けました。

 ある日、私が外出先から帰ると、二階のクローゼットのドアに、クレヨンで絵が描かれていました。
 幼稚園の時です。
 私はその時は、「描いてはいけないと言ったのになぜ描いたのか」と怒った記憶があります。

 でも、その後も私がいない時に、壁にどんどん絵が増えていくようになり、私もあきらめました。

 その中で、私が気に入っている落書きを紹介します。
 とりの絵です。ぜんぶで6羽。それも床からの高さがすべて120センチ。
 その時のワタルの目の高さで描いたもので、小学校低学年の時のものです。

 ワタルは、「背中に羽をつけて空をとびたい」とか「雲に乗りたい」ということがあり、「自由」をもとめるワタルらしい台詞だなと思います。
 この絵を見ると、その台詞を思い出します。







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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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