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2012-10

プリンを食べる #リュウ32 - 2012.10.27 Sat



お昼ごはんあとのデザートです。
私が買ってきたプリン。
ゆっくりゆっくり、あと、あまりうまく食べれませんが、食べてます~(*^_^*)
かならず、私にもすすめてくれますσ(^_^;)



夏休みの宿題で「焼きそば」をつくる - 2012.10.27 Sat

 中学校で夏休みの課題が出ました。

「ひとりで、焼きそばをつくる!」

です。
 家に誰もいなくて、ワタルがひとりで作れる料理を考えたとき、ガスコンロの火は使わせるか、包丁はどうするか、先生と私で、やり取りがありました。コンロの火と包丁は、やはりあぶないので、使わせないことになりました。先生が、キャベツは手でちぎり、ウィンナーはキッチンばさみで切る、もやし、ひと袋入りの焼きそばのレシピを考えてくれ、学校で練習しました。ひとりで作れるようになったとのことで、夏休みの宿題として、出されたのです。
 8月4日の夜、私とイブキが見守る中、ワタルがレシピを見ながら、ひとりで焼きそばを作り始めました。私とイブキは、「すごい、すごい!」と、声を発しています。そしてワタルが、お皿三つに取り分けてくれました。感激しました。


レシピを見ながら、作っています。
yaki2.jpg
ワタルが家で初めて作った焼きそば。私の分。

 その後も順調に作り(自分の分だけ)、レシピも見ることのなくなりました。あと、ウィンナーではなく、肉にしたいと言うので、私がこま切れの肉を用意します。





認知症のテストで。 #リュウ31 - 2012.10.27 Sat

 リュウの通院時代でのことです。
 複数の病院で、リュウが認知症のテストを受けることがありました。
 受診の際、先生に、リュウについて、いま、心配していることをぜんぶ伝えます。それは、手の動きのことだとか、興味関心のことだとか、あと、物忘れのこととかです。すると、先生が、

「そうですね・・・。それでは、ちょっと、リュウさんに質問してみましょうか・・・。よろしいですか?」

と、突然、認知症のテストの同意がもとめられる時があります。

 リュウと私は、心の準備ができていませんが、

「ハイ・・・」

と言います。「はい、わかりました」と先生が言い、質問が始まります。私は、リュウのななめ後ろで、イスに座って、見守っています。

「今日は、何年何月何日何曜日ですか?」

と、リュウに先生が質問します。

(なんねん?えええ〜〜〜〜っと、2024年?いや、平成12年?平成24年?の、じゅうがつ〜〜〜、ええっと、にじゅう・・・、あれ?曜日はわかる!今日は、燃えるゴミの日だから、木曜日!えへへ。日にち?ええ〜〜〜っと、あっ!日曜日が21日だったから、月曜日が22日で、火曜日が23日で・・・)

と、私がリュウの後ろで、考えていると、

「はい、では、次の質問です」

と、先生が言いました。

(あれ〜〜!まだ、答えてないのに・・・)

と、心の中で私が言いました。私は、リュウのうしろで、ぼやんと座っていたのですが、表情がすこし硬くなり、姿勢も正します。

「それでは、100から7を引いたら?」

(100から7?93?ピーンポーン!楽勝〜!)

 リュウも「93」と答えました。

「それでは、93から7を引いたらいくつですか?」

(え!93からまた7を引くの?ええ〜〜〜っと・・・。半額!とか3割引!とかだったら、一瞬のうちに出てくるんだけど。93ー7?3から7は、引けないから、十の位から10を借りてきて・・・、10ー7は・・・)

「はい、次の質問をします」

と、先生。

(え!もう?)

と、心の中の私。

「これから言う数字を逆に言って下さい。8、3、1」

(いち、さん、はち)

と、私。

「では、6、2、9、4」

(え、四桁?何て言ったっけ?ええっと、よん、きゅう?ええっと、ろく?)

「はい、おしまいです。ありがとうございました。」

(コタエラレナカッタ・・・)

と、どっと疲れる私。
 リュウの認知症のテストを見守るはずが、どうしてもテストに参加してしまい、私自身やり残したものがあるというような感じで診察室を後にします。
 質問は、十個くらい?あります。




暑い夏の珍客 #リュウ30 - 2012.10.14 Sun

今年の夏は暑かったですね!
8月23日にわが家に、珍客がいらっしゃいました。
写真で、順を追って、説明します。



8月23日の早朝、台所のくもりガラスの向こうに、結構大きい虫の影が見えました。
この画像で、お義兄さんが、「キリギリスのメスにちがいない!」と、教えてくれました。



会社帰り病院に寄り、帰宅すると、虫の嫌いなイブキが「炊飯器の横になにかいるよ・・・」と、か細い声・・・。
おそるおそる見てみると、朝、窓の外にいたキリギリスがっ!家の中に移動していて、それも、炊飯器の横に、ぴったりくっついていました。
私「ギャーーー!」。イブキ「・・・・・」。ワタル「キャッキャッ」。

子どもたちは夏休みで家にいたため、台所の窓が少し開いていたのです。
でも、網戸はしまっていましたが・・・。



探したら、物置に虫かごがあったので、ふたを開け、キリギリスの目の間に持って行くと、自らすすんでカゴに入りました。なぜ?
おなかがとても空いていたみたいで、すごい勢いでエサを食べ始めました。



リュウにも逐一説明していたら、その日以来「キリギリスは元気?」と聞いてきました。
本物を見てもらいたくなり、後日、病院に持って行き、見てもらいました。
「かわいい。かわいい」と言っていました。
名前を「クッキー」と付けていました。

でも、それからしばらくして、朝、虫かごを見ると、動かなくなっていました。

今年の暑い夏のわが家の珍客です。

私たち一家の忘れられない出来ごとになりました。

キリギリスの「クッキー」思い出をありがとう〜!




ぎんさんの「おかえり」 #リュウ29 - 2012.10.08 Mon

 ディルームの食事のメンバーですが、先輩女性患者の「きんさん」「ぎんさん」、I夫妻と私たちが、定着しています。
 あと、男性患者さん、「私!今日からここで食べる!」と宣言した女性患者さんもいましたが、退院しました。
 でもいま、他にも増えたりしています。

 M病院は、内科や整形外科もあり、いろんな患者さんがいます。S病院は、あたまの病院専門でした。でも、S病院もM病院も、患者さんのことは、私は、わかりません。夫の病気しか、わからないのです。つまり、その人が、どういう病気で入院しているのか、私には、ぜんぜんわからないのです。

 M病院での、最初の頃のお話しです。
 ディルームで、きんさん、ぎんさんに会い、食事をしているとき、ぎんさんがリュウと私の方に向かって、

「おにいさん、おにいさん!」

と言います。私は、キョロキョロしましたが、そこにはリュウと私しかいません。リュウが「おにいさん」と呼ばれることはないと思いました。気のせいかなと思い、だまって食事を続けていると、やっぱり、

「おにいさん!おにいさん!」

と何回もこっちの方に向かって、呼びます。あれ?と思い、ぎんさんを見てみると、ぎんさんは、リュウではなくて、私を見ています。

(あ!私に向かって、呼んでいる!)

とそのとき、思いました。今までも、「娘さん」「お嫁さん」とは呼ばれたことがあるけど、「おにいさん」とは、性別まで間違われたのかと思いました。リュウは、私の兄さん?兄弟がイスに並んで座っているように、見えたのでしょうか。私は、立場を間違われて呼ばれた際、否定する時と、しない時がありますが、今ここで否定しなければ、今後私は、男の人のような立ち振る舞いをしなければいけません。さすがにそれはないと思い、

「おにいさんじゃないです、おにいさんはいませんよ〜」

と答えました。
 私は、髪は短めで、Tシャツにジーパンの格好をしていたのですが、これだと、男の人に見られることもあるのかと、深く考えました。でも「おじさん」とは、言われませんでした。

 そういえば・・・、と、また、前の入院先のS病院のことでのことを思い出しました。

 4階に入院していた時、リュウの向かいに、サンダーバードのスコットに似た人が入院してきました。リュウが、

「どうしてここにサンダーバードのスコットがいるんだ!」

と指を差して大きな声で言った時は、リュウの口をふさごうかと思いました。
 そのスコットさんが私に向かって、ある日、

「どこの大学ですか?」

と聞いてきたのです。私は、その意味がよくわかませんでした。大学で働いているとも言ったことないし、大学という単語も、スコットさんの前では、発したことないはずです。しばらくその意味を考え、「あ!」とわかりました。

(この人、私を大学生だと勘違いしているんだ!)

 その途端、私はこんにゃくのようにからだをくねくねさせ、

「あの〜〜〜、私は、大学生じゃないです・・・」

とにやにやしながら言うと、

「あ〜、そうですか」

とスコットさんは無表情で答えました。私はクルッとリュウの方を向き、リュウに、

「リュウ!いま、私、大学生に間違われたよ!」

と言いましたが、リュウは、目は開いて天井を見つめていますが、無反応です。私はその嬉しさをどうしても伝えたくて、

「リュウ!リュウ!」

とからだを揺すりましたが、やはり、無反応でした。

 S病院の4階で、そういうこともあったのです。
 医療・福祉・患者さんの家族、患者さんから、私は、いろいろな呼び方をされています。

 話しは、ぎんさんに戻り、ある日、

「誰か〜、この人に、何か買ってあげてちょうだい、お金払いますから」

と、言いました。「この人」とは、私のことです。私は、リュウが食べている横にだまって座っているだけなので、かわいそうと思ったみたいです。たぶん私が、お腹空いているのに、なにもあたっていないで、他の人が食べているのを、指をくわえて見ているだけと、目に映ったのでしょう。やさしいぎんさん。でも、私っていったい・・・。

 そのぎんさんが、9月のある日の夕食時、いつものようにリュウの食事を手助けをしようとディルームに入って来た私を見て、

「あ〜、おかえり」

とごく自然に言いました。

(あれ?いま、私におかえり?って言った?リュウには言われるけど、他の人に言われたのははじめて・・・)

と、ちょっとびっくりしながら、

「ただいま・・・」

とぎんさんに合わせて、言いました。

 今のところ、その一回きりですが、ぎんさんの「おかえり」を聞いて、考えました。

 自分の家だけではなく、職場、病院や施設でのあいさつ、「ただいま」「おかえり」「いってきます」「いってらっしゃい」が、いろいろな立場の人のあいだで、増えたらちょっとステキかも。




焼き芋をみんなで食べる #リュウ28 - 2012.10.04 Thu

今年も私の勤務先の大阪本社のビル屋上で収穫されたさつま芋が会社に届きました!北海道で、「いも」と言えば、じゃがいもなので、さつま芋は、貴重です。今年は、このおいもで、焼き芋を作るそうです。

↑家庭菜園ならぬ会社菜園なので、大きさに大小があったり、ユニークな形がありますね。

↑休憩時間を利用して、さつま芋をぬれた新聞でくるんでから、アルミホイルでくるみました。こうすると、ほくほくして、おいしいです。

↑ドラム缶を半分に切ったコンロです。火が起きている炭の下の方に、さつま芋を入れます。

↑さあ、おいしそうな焼き芋ができました。秋の味覚です。

↑この焼き芋、会社でもいただきましたが、お持ち帰り用もあり、私は病院に持って行きました。そして、夕食のためディルームに集まっていたI夫妻、先輩女性患者二人(私は、密かにきんさん、ぎんさんと呼んでいます)、リュウの担当の看護師さん、そしてリュウと私、みんなでいただきました。みなさん、「焼き芋なんて、何年ぶりだろう」としみじみと言っていました。ほくほくして、栗に近いような味がして、おいしかったです。食事が運ばれてきたので、リュウに「もういい?」と聞くと、「あとでまた食べる」と言うので、食後も食べ、写真の皮まで手を伸ばしていました。






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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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