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2013-03

届けられた花束とケーキ。 - 2013.03.20 Wed

 卒業式の翌々日の日曜日、リュウの夕食の手助けに行って家に帰ると、テーブルの上に花束とケーキが!びっくりしました!イブキの話しだと、卒業式で祝電を打って下さったワタルの出身小学校のY先生が持って来て下さったという。

「わ〜〜!え!私に?」

そう思い、ケーキの箱を開けてみると、プレートに、

「ワタルくん、卒業おめでとう」

の文字が。それでも私は疑っていて、入っていたプラスティックのフォークを数え始めました。

(ひとつ。ふたつ?みっつ?よっつ!ひとつなら私のだけど、よっつあるということは、もしかしたら・・・、ワタル、イブキ、そしてリュウ?)

 私はそこでやっと理解し、ワタルとイブキを呼び、

「K小学校のY先生がワタルの卒業をお祝いして、花束とケーキを持ってきて下さったよ〜!」

と言いました。Y先生が持って来て下さった時、私は病院でいないし、ワタルもお風呂に入っていたそう。せっかく卒業生のワタルを見ていただくチャンスだったのに、とくやしがったら、実は卒業式にいらしていて、式の前にワタルと会い、二人の写真も写していたとのことで、その写真も下さったのです。

 ケーキを切る前にリュウにも見てもらいたくて、次の日病院に持って行きました。


 中学校の卒業式を迎え、やっぱり小学校の卒業式も思い出します。

 ワタルが小学校2年時から、ひとりで登下校できないワタルに一緒に付き添って歩いていたのは、難病のリュウ。
 自立支援法で通学のヘルパーさんは付けられませんでした。付けられるようになったのは、これからで、来月からです。4月からワタルもこの制度を利用させていただこうと考えています。
 最初は症状も比較的軽かったリュウも少しずつ進行。もしも朝具合悪いと、ワタルは学校に行けなくなります。下校時はちがうサービスを受けられるため、ヘルパーさんが助けて下さいました。
 私は、ワタルがひとりで学校へ行けるのではないかと、歩く様子を毎日見ているリュウに聞くと、リュウは、

「あぶないから、ぜったいにダメだ」

と言います。じゃあ、本人はどう思っているのだろうと、ワタルに聞くと、

「あぶないの。クルマにひかれちゃうの」

と答えます。
 本人もクルマにひかれると主張するものを無理にひとりで行かせていいものかどうか・・・。それでずっと悩みました。
 学校に行けなくなる日ができ、それもだんだん増え、小学校に通えなくなる?リュウの様子を見ていて、そんな日が目の前にせまり、もうそういう風になりかけていると感じている時、行動を起こし、道を開いてくださったのが、特別支援学級の二人の担任のY先生とK先生です。
 朝、自宅に来て下さり、ワタルに付いて登校の練習をして下さいました。そしてワタルは、ひとりで歩けるようになりました。ひとつだけある信号を無事渡れるかどうか、信号のところで様子をみて下さいました。その後もきちんと歩いているかどうか、見守っていて下さいました。

 先生方やヘルパーさんのおかげで、ひとりで通うことができるようになり、クルマにひかれることなく、無事に小学校の卒業式を終えることができた時は、やっぱり本当に本当に嬉しかったです。
 小学校時代のこと、昨日のことのようです。
 ありがとうございました。

 それなのに私は、Y先生が持って来て下さったケーキ、ひとりで食べようと少しでも思ってしまい、大変申しわけありませんでした。







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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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