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2016-01

食事用テーブルにリュウの名札が付いた! - 2016.01.28 Thu

 最近、ディスペースに個人用の食事用のテーブル(可動式でベッド上やベッドサイドでも使えるやつ)が見当たらないことが多いです。
 それがないとディスペースでのテレビの横のソファーといういつもの定位置で食事を摂ることができません。
 そういう時は、看護師さんや介護福祉士さんに言って、探して持ってきてもらうのですが、最近はみんな使っているようで、ないと言われることがあります。

 今日も?今日も?

 仕方がないねと思って、空いていた二つくっついた状態で四人掛けの大きいテーブルの一つを移動し、代わりにしていますが、大きくて目立ちます。それはそれで広くていいのですが・・・。

 ベッドから移動してここで食事をするようになったのには理由があります。
 前のS病院での食事風景がいいな〜と思って、その真似をしているのです。
 寝る場所のベッドから起き上がり、靴を履いて立ち上がり、途中トイレに寄り、食事をする場所に移動する。「目的」があって、足や手や目を使っています。患者さんや家族、スタッフの人と自然と交流できる場であるので、それもいいな〜と思いました。
 ですから、M病院に転院してすぐにそのことを当時の主治医(Mドクター)とMソーシャルワーカーさんとの面談で宣言し、最初からディスペースに移動しています。
 スタート時、四人掛けの大きいテーブルがあってそこに座ろうかと思ったのですが、なぜか私が落ち着きません。テレビを見るにはちょっと遠いし、後ろが廊下になっていて、私はそれが気になるのかな???
 その時目に入ったのがテレビの横のソファーです。窓側の壁にくっついたそのソファーに座ってみると、何かすごくしっくりきます!

 ここだ!これからここで食事を摂ろう。夕食時いつも二人で並んでこのソファーに座るようになりました。今は、リュウが座った時からだが傾くのを支えるクッションを置くので、幅の広いこのソファーじゃないと食事が摂れません。

 それから約3年半経ちました。
 色々な物語りがありました。
 リュウが私のために朝食のパンを一個残してくれたのもここ。
 まゆみナースが私の誕生日のサプライズとして、手作りのお花と二階の看護師さん、院長先生、Mドクターの寄せ書きをリュウの手に持たせて渡してくれたのもここ。
 そのまゆみナースが南の島に結婚のため行き、結婚式に参加した二人の看護師さんから、その時の写真を見せてもらったのもここ。
 S看護師さんがリュウにカレンダー係を任命してくれ、リュウ専用のカレンダーを作ってくれたのもここ(今は手が動かなくてできません)。
 停電になり真っ暗になったのもここ。
 ワタルの幼稚園のO先生に偶然会ったのもここ。
 ワタルの養護学校高等部の担任の先生に偶然に会ったのもここ。
 イブキ、ワタルとリュウがここで昼食を食べ終わるのを待って、みんなで四階の談話コーナーに移動しておやつを食べに行ったり。
 勤労ちゃんが手作りのお料理を持ってきてくれたり。

 きんさん、ぎんさんやご家族の方にも会ったのもここ。
 I夫妻に会ったのもここ。
 笑ったり、泣いたりのたくさんの患者さん、ご家族さんに会いました。
 
 嬉しい再会(?)も。
 退院していった患者さんが、また入院してくることがあるのです。
 今はTさんがそう。
 私たちを覚えていてくれて、「また会った」とお話してくれます。

 リュウ、夕食時のテーブルがないことが最近多いね。
 仕方ないね。
 リュウは胃瘻で食事は夕食の一回だけだし、三回摂っている人に優先的に貸してあげようね。

 でもずっと続くようだったらそのうち私がなんとかするね。だってリュウのために何かするのは私しかいないからね。

 そんな今週のある日、ディスペースにリュウと行ったら、食事用のテーブルに手書きでリュウの名前が貼ってありました。

 それを見た瞬間、私の目から涙がぽとり、ぽとり。

 S看護師さんの字です。

 S看護師さんに「テーブルがない」と伝えたことはないので、私たちのこと見ていてくれたんですね。S看護師さんを見つけ、

「テーブルに名前が」

と言いました。すると、

「私がイヤなんだ。リュウさんが使うのに、みんな持っていくから。使って」

とS看護師さん。

 ありがとう。





↑再会したTさんからいただいた初物のスイカ。



「車の耳」 - 2016.01.16 Sat

 お義母さんが亡くなって二、三日後のことです。
 なんとなく重苦しい空気の中、母子三人で車に乗っていました。
 狭い室内駐車場で車を停めようとしたのですが、ドアミラーが邪魔かもと思いたたむと、
「あれっ!車の耳、たたんじゃったね!」
とワタル。

「車の耳?ワタル、ドアミラーのことずっと車の耳って思っていたの?」
と聞くと、「うん」とのこと。

 私が反対に、「ドアミラーって、車の耳だったっけ?」とかちょっと考えてしまい、その後可笑しくなりました。
 重苦しい空気がなんとなくフワッと明るくなりました。
 





ワタル「せんきょ体験模擬投票」に参加しました。 - 2016.01.11 Mon

 昨年の11月29日に札幌北区民ホールで「札幌手をつなぐ育成会」主催の「せんきょ体験模擬投票」に参加してきました。知的障がいなどの方が対象です。ワタルは現在18歳で、今年の参院選から投票権があります(今年4月の衆院五区補選は対象にならないそう)。
 その様子は、12月2日のSTVの「どさん子ワイド」でもとりあげられ、ワタルと私も映りました!


↑真ん中の机の向こうに選挙管理委員会の人たち。人も投票箱、記載台等も本物です。こちらは私たち体験者。私はどこからか「不安のかたまり」があるように感じていて、どこから?と思ったら、机の向こうの選挙管理委員会の人たちでは?と思いました。こちら側も緊張している人は緊張していたでしょうが、急に立ち上がってウロウロ動き回る方や、ワタルは空いた席に横になりたいと言い出し、気が付いたら床に寝ていた!のです。私たちには、いつもは先生や施設の職員さん、ヘルパーさんが接してくれているのですが、選挙管理委員会の方々は、障がいのある人たちにどういう風に接していいのかわからないのかもしれません。


↑投票する前に配られたパンフレットを見ながら、スライドでの説明がありました。左下のハガキを持って投票に行きます。


↑今日は「北海道知事選挙」と「札幌市長選挙」だそう。
 私がワタルに、「北海道で一番偉い人(←なんて言っていいのかわからない)をワタルが選びます。どの人にしますか?」と聞くと、「これ」と言って「高橋はるみ」を指さしました。

 次に、「札幌で一番偉い人(←なんて言っていいのかわからない)をワタルが選びます。どの人にしますか?」と聞くと、「これ」と言って「秋元克広」を指さしました。

 なんで現職を選ぶの???やっぱり、ニュース等で耳にしているからかな???

 今回は政策等まではとても説明できません。


↑付添人が一緒に行けるのは「受け付け」までだそうです。そこで私が「代理投票をお願いします」と言いました。すると、待機していた二人の人がワタルに付いてくれました。どこにハガキを出し、投票用紙をもらい、どういう風に記載し、どこに何を入れるのか、ワタルは何もわかりませんが、代理の人が教えてくれながらの投票です。本番でもワタルはこのような形になると思います。


↑12月2日の夕方の「どさん子ワイド」。


↑「自分で投票する人書けますか?」と代理人。もう一人の代理人の人は、様子を見ています。関わるのは一人の代理人。


↑「書けません」とワタル。


↑「どの候補者に投票されますか?」と代理人。


↑「これ」と指差しするワタル。後で代理人の方に確認したのですが、事前に選んだ候補者を選んでいました。2回やったのですが、2回ともワタルは自分が決めた候補者を指差ししました。


↑私です。ダイエット決意。
 ワタルは事前に決めた候補者を代理人の人に伝えることができました。この点は良かったと思います。でも、この人はこういう政策をしてくれる人というような選ぶ基準がわかりません。車イスの方のスロープのような、知的障がいの方のための選ぶ基準を手助けしてくれる選挙公報や政策の一覧が欲しいと言いました。


 終わった後、質疑応答がありました。
 「今回、障がい者の人の対応をしてくれて、こういう方もいると今いる職員さんはわかってくれたかと思いますが、実際はアルバイトの人がいるので、同じように対応してくれるのかどうか不安」「代理投票でこの人に投票するという新聞の切り抜きを持参してもいいかという質問には、その場で本人に確認取れたらいいとのことでした」「この人に投票するという他の人が書いたメモを持参してもいいかという質問には、その場で本人に確認取れたらいいとのことでした」。

 とても貴重な体験をさせていただくことができ、企画してくださった「札幌市手をつなぐ育成会」と全面的な協力をしてくださった「札幌市選挙管理委員会」のみなさんに深く感謝します。




わたし作「ペットボトル痰吸引器」。 - 2016.01.03 Sun

(この記事は、2015年11月に書いたものです。)

 ジャーン(?)、わたしオリジナル「ペットボトル痰吸引器」です。

 うちには吸引器がありませんし、お出かけの時もないです。最近、バッグからサッと出して持ち歩ける痰吸引器がないかな〜と思って、ネットでも探していたのですが、「バッグからサッと出して」というのはないかな〜。いや「手動式吸引器」という製品がそれに近いかな。

 でも私はより簡易なものをと、赤ちゃん用の鼻吸い器を利用して、オリジナル痰吸引器を作ってみました。


↑カテーテルが2本。下のマウスピース付いている方で、吸うんです!最初は勇気いります!上のカテーテルを、リュウの口の中に。見えないところまではとても入れられないので、口の中にだけ使用。


↑こちらが元々の商品。耳鼻咽喉科の先生が考案しました。ドラッグストアで買いました。


↑ここは私の工夫。手のひらの中のチューブですが、上のを切って付けました。逆流しないダブルチューブ方式なのですが、これを付けないと、吸う方に入ってくることがわかったからです。赤ちゃんとの違いなのでしょう。

 S看護師さんに相談。「外出用やうち用に試したい。いきなりはできないから、病院で試したい」と言うと、「いいと思うよ!」と言ってくれました。しばらく使ってみて、どうだったのか、またお知らせしたいと思います。

 S看護師さん、ありがとうございます。相談する時は、S看護師さんが多い(?)。

※大事なことを書き忘れていました。ペットボトルに取る付けるのは合っていません。無理やりなんとか取り付けています。

※病院で何回か試しましたが、まあまあかな。吸う人の肺活量にも左右される?まだ試したいと思います。



今年も宜しくお願いします。 - 2016.01.03 Sun

 リュウは12月31日の午後からうちに二泊三日外泊しました。
 うちの車の助手席に乗れるか、バリアフリーでないうちの玄関からうちの中に入ってこれるか、もうずっと心配していることなのですが、今回もなんとか無事に車に乗れ、うちの中に入ってこれました!ホッ。
 ありがとうございます。


↑2016年元旦。お義兄さんが写した苫小牧の初日の出。新しい年になりました。


↑この写真からは外泊の様子です。12月31日。恒例(?)のお寿司とビール。手はあまり動かないので私が口に。


↑隣に座って、小さいまな板と果物ナイフで、お寿司を食べやすいようにしました。


↑今年も家族で紅白を見れました。なぜかワタルが一番楽しみにしています。アイドルグループと五木ひろしと北島三郎が楽しみのよう。でも終わってから聞いたら、「五木ひろしと北島三郎は出なかった!」と言っていて、新聞で確認したら、北島三郎は出ていなかったけれど、五木ひろしは出ていました・・・。


↑1月1日です。友だち(勤労ちゃん)から、小樽ワインと手作りのおせち料理が届きました!びっくり。美味しくいただきました。


↑リュウはお雑煮をいつも楽しみにしていたので、お雑煮を作りました。やっぱり小さく切りました。お餅も小さくして食べました。


↑「お食事バサミ」という商品を買ってあったのですが、まな板と包丁が使えるときはそっちの方が便利かな。例えば、外食とかでまな板と包丁が使えないときは、必要かも。このハサミは「カテゴリ」の「福祉・介護便利品」に今度追加します。


↑ワタルの作品を見せられるリュウ。


↑1月2日です。朝食を食べたあと、デザートとして、「宇宙食」を!水分がほとんどなくて、口の中に入れると、徐々に溶けて、それと同時に杏仁豆腐の味がします。これも小さくして食べてもらいました。


↑この日のお昼は恒例(?)のお好み焼き。


↑美味しかったね!

 この三日間、病院から「栄養」も持ってきたのですが、結局使わないで、口から三食食べました。私が「美味しい?」と聞くと、「オイシイ」と返事ももらえました。ムセもなく無事にうちで過ごせて良かったです。食べるものですが、「普通の人も刻み食の人も同じ形態で食べられるもの」を私は何となく選んでいる気がします。種類は限られるのですが。カレーライスも食べました。

 前に紹介した介護の食事「あいーと」はまだ買ったことないです。見た目が普通食の「あいーと」はカテゴリ「福祉・介護便利品」にアップしています。「食パン」が新発売になってます!


↑そして私の秘密兵器、「手作りペットボトル痰吸引器」は今回は出番がありませんでした。これは「福祉・介護便利品」にアップします。

 バニラ家、今年もよろしくお願いします。





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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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