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2020-07

虹のバラとヒミツ法 - 2013.12.01 Sun

 バニラはオレンジ島の住人です。
 島にはある伝説がありました。それは、

「島には特別なバラがある。毎年咲くその花は、虹色を順番に色を変え、最後の色に達すると、金色に輝く。それを煎じて飲むと、病は治るし、不老不死にもなる」

というものです。レインボーカラーの一色が咲く期間は、100年の時もあれば、一年の時もありました。でも、ついに今年は七色目の色のバラの花が咲きました。ここまで、350年も経ってしまいました。今年、バラが金色に変わるかもしれません。

 バニラの夫は、難病で入院中でした。バニラは、毎日自宅のパソコンで、ブログアップされる「虹のバラ」の様子を確認していました。ブログをアップしてくれている人は、そのバラが庭に咲いているというF氏です。F家は代々、このバラの手入れをしてくれています。

 バニラは、せめて一滴でいいから、金色のバラのエキスを夫に飲ませたいと、考えていました。

 でも、金色のバラのエキスを手に入れたい、そういう風に考えている人は、他にもたくさんいました。オレンジ島の大統領もそうだし、隣の島のブルー島の大統領もそうでした。
 そして厄介なことに、オレンジ島の大統領は、ブルー島の大統領が大嫌いでした。

 ある日のことです。毎日確認していたバラの様子を見ようと、パソコンの前に座り、ブラウザのお気に入りの中からF氏のブログを表示させようとしました。でも、エラーが出てしまい、見られません。変だな?と思い、まったくちがう人のブログを見てみると、それは見られました。おかしい?と思い、今度は、「虹のバラ」で検索してみました。お気に入りに入れる前に、検索でF氏のブログにたどりついたので、その方法を試してみました。すると、「検索された言葉は見当たりません」と出ました。そんなはずはありません。虹のバラ伝説は当人のF氏のブログもそうですが、ほかの人のブログでも話題になって、そのことを書いた人がたくさんいて、ぜったいに検索で引っかかるはずなのです。
 
 バニラは何が起きたのか、何が何だかわからなくなりました。
 そして気分転換にフラリとカフェに行きました。
 そこで、ヒソヒソ話しが聞こえてきたのです。

「虹のバラ・・・・ヒミツ法・・・」

(ヒミツ法?それって何だっけ?あ、この前国会で決まった法案?え!もしかしたら・・・)

 その日以来、バニラは虹のバラについての情報を知ることはありませんでした。


 いま、参議院に提出されようとしている「秘密保護法」ですが、『もともと「特別秘密」の範囲そのものがあいまいで、いつ、何が、「特別秘密」に指定されるかわからないのに加えて、公務員だけでなく、一般の人たちの日常会話まで処罰の対象にしてしまうこの法案は、人権侵害のおそれがきわめて高いといえます』(日本弁護士連合会のパンフレットより)。法案そのものがあいまいすぎて、どのようにでも情報を管理できる社会になってしまうため、このままの法案では反対です。



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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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