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2020-02

オレンジ島のバニラ再び。秘密保護法から成立から半年。 - 2014.06.07 Sat

 2013年12月6日、私の感覚では突然、特定秘密保護法が決まってしまいました。
 でもその感覚は正しく、充分に審議されないままスピーディーに決まってしまったのです。
 公布は同年12月13日で、その日から一年以内に施行されます。
 昨日は決まってから半年目の日でした。
 「突然」と思った人はたくさんいて、議論も納得もできないまま来てしまっているということで、ずっと疑問視する声が続いています。特に毎月6日です。新聞でもその日この法律のことを取り上げています。

 まず問題だと思うのが、法案の中に「その他」という言葉がいくつも出てきて、何を秘密にするのか曖昧なものだということです。それから、特定秘密を扱うことになる公務員がその資格があるのか身辺調査が行われるのですが、対象者は家族とか公務員以外の人も当てはまるそうです。誰もが身辺調査の対象になりえます。

 この法律が本当に必要なのかわからないまま決まってしまったのですが、日本にはすでに秘密に関する法律があるそうです。国家公務員法100条、109条、自衛隊法96条の2、122など。それから政府が必要性の事例としてあげる尖閣ビデオ流出事件は、国家公務員法の違反ではなかったそうです(参考文献:『これでわかった!超訳 特定秘密保護法』著書:明日の自由を守る若手弁護士の会 発行所:岩波書店)。

 それなのにどうして作ったんだろう?と思えば思うほど、戦争体験者の川上信夫先生の言葉が思い浮かびます。以下、「歴史のささやき9号ー2013年11月21日」よりの引用です。


   あの山、登っていいの?

 ここで、ぼくは戦争中のことを思い出します。ぼくは七八年前、十歳の時、父の仕事のために函館に引っ越し ました。函館は寒かったけれど、海釣りにこった父と大森浜にいくたびに、あの函館山の「立待岬」の姿に心惹かれていきました。その姿をスケッチして、学校 の先生にひどく叱られたことを覚えています。「こんな絵を書いてはいけない。スパイだと言われるぞ」。ぼくは、なぜスパイの話が出てくるのか分からなかっ たけれど、先生のこわい顔が、これ以上聞いてはいけないといっているように見えて黙ってしまいました。それとは別の機会に、函館山には「陸軍」の要塞が あって、海峡を通る敵の船をいつも見張ってるんだと聞かされて、はっとしましました。多分「要塞」があるというのは本当で、「敵」が山の形を知れば攻めやすくなるんだ。それにしても、見れば誰でも知ってる山の形だったけれど。そんなふうにぼくは思った。
  札幌に移ったのが中学2年の時だから、七四年前か。札幌、特に藻岩は、樹林の混じり合うところで、珍しい虫が沢山います。「昆虫少年」だったぼくは、藻岩 に上りたかったが、はたと函館山のことを思い出す。先輩に「あの山、登っていいんですか」と聞いたら、先輩はぼくの顔をじっと見て「おれはそんなこと知ら ん」とにらまれた。今はどうなっていますか。当時の藻岩は、ふもとを廻ってみても、道はあっても人は歩いていない。上を見ると、何か屋根みたいなものが見 える。「まさか」と思いながら、ぼくは、登るのを諦めました。新聞では、今、「こういう法律ができただけで、国民は委縮する」と警鐘を鳴らしている。当時 のぼくらは、完全に委縮していて、そのことを口にすることもできなかった。そういう「萎縮」は、自分では気が付かなくても生活の隅々まで行きわ たっていて、ぼくの「人間」全体をちじこまらせていたに違いないのです。僕らは、まだ子どもだったから、逮捕されるようなことはなかったけれど、そういう ちじこまった人間にされて、「戦争」について文句も言わずに引きずり込まれていった、そのことが、今ぼくはとても悔しいのです。米英との「戦争」が始まっ たのが 一九四一年。ぼくが 函館山で治安維持法に出会ったのが一九三五年。たった六年の間に、日本は見る見るうちに死の淵に向かって進んでいたのでし た。
 人が普通の判断のできるうちは、「戦争」など起こすものではありません。まして、「核戦争」の被害受けた日本国民は、起るかもしれない「世 界核戦争」の残酷さをよく知っています。それはアメリカの「核の傘」にぶら下がっていれば何とかすり抜けられるようなものではないことを。国民を「戦争」 に引きずり込むためには、権力は、法律、教育など、あらゆる力を動員しなくてはなりません。「秘密保護法」は、その先兵だと思います。それが「戦争」を起 こしたい人びとが仕組む戦争準備」でしょう。それが、今、もう一歩一歩進んでいる。ぼくらは、本当に平和な国、世界を創ることができず、つけをあなた方に 残してしまったことを本当に残念に思います。それでも、ぼくらは、「憲法改悪」おしとどめ、「戦争」のできる国にすることだけは、許さなかった。それはぼく等の誇りなのです。力を合わせよう。ぼくらが、普通の健全な人間らしい心を持ち続けていくために。
  ぼくは、今「軍備」を持ち、「戦争」する力を強めなければ「国」を守ることができないと信じている人たちがたくさんいることは知っている。ぼくらは、そう いう人たちが「敵」だとは思わない。時代の動きが、そういう心の動きを作り出しているのです。だからこそ、本当に心をぶつけ合って話し合っていかなければ ならないのです。日本人は、「戦争」という大災害を乗り越えて生きてきた。ぼくらが正しいのなら、ぼくらは、この危機を乗り越えていくことができるだろ う。


 川上先生の引用は以上です。体験から書かれた文章は、貴重です。

 それから昨年特定秘密保護法が決まる前に私がブログにアップしたものをもう一回ここにアップしたいと思います。知る権利をないがしろにする特定秘密保護法に反対します。



 「虹のバラとヒミツ法」


 バニラはオレンジ島の住人です。
 島にはある伝説がありました。それは、

「島には特別なバラがある。毎年咲くその花は、虹色を順番に色を変え、最後の色に達すると、金色に輝く。それを煎じて飲むと、病は治るし、不老不死にもなる」

というものです。レインボーカラーの一色が咲く期間は、100年の時もあれば、一年の時もありました。でも、ついに今年は七色目の色のバラの花が咲きました。ここまで、350年も経ってしまいました。今年、バラが金色に変わるかもしれません。

 バニラの夫は、難病で入院中でした。バニラは、毎日自宅のパソコンで、ブログアップされる「虹のバラ」の様子を確認していました。ブログをアップしてくれている人は、そのバラが庭に咲いているというF氏です。F家は代々、このバラの手入れをしてくれています。

 バニラは、せめて一滴でいいから、金色のバラのエキスを夫に飲ませたいと、考えていました。

 でも、金色のバラのエキスを手に入れたい、そういう風に考えている人は、他にもたくさんいました。オレンジ島の大統領もそうだし、隣の島のブルー島の大統領もそうでした。
 そして厄介なことに、オレンジ島の大統領は、ブルー島の大統領が大嫌いでした。

  ある日のことです。毎日確認していたバラの様子を見ようと、パソコンの前に座り、ブラウザのお気に入りの中からF氏のブログを表示させようとしました。で も、エラーが出てしまい、見られません。変だな?と思い、まったくちがう人のブログを見てみると、それは見られました。おかしい?と思い、今度は、「虹の バラ」で検索してみました。お気に入りに入れる前に、検索でF氏のブログにたどりついたので、その方法を試してみました。すると、「検索された言葉は見当 たりません」と出ました。そんなはずはありません。虹のバラ伝説は当人のF氏のブログもそうですが、ほかの人のブログでも話題になって、そのことを書いた 人がたくさんいて、ぜったいに検索で引っかかるはずなのです。
 
 バニラは何が起きたのか、何が何だかわからなくなりました。
 そして気分転換にフラリとカフェに行きました。
 そこで、ヒソヒソ話しが聞こえてきたのです。

「虹のバラ・・・・ヒミツ法・・・」

(ヒミツ法?それって何だっけ?あ、この前国会で決まった法案?え!もしかしたら・・・)

 その日以来、バニラは虹のバラについての情報を知ることはありませんでした。


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vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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