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2020-02

『映画はいつでも映画だった』 #リュウ24 - 2012.09.09 Sun

 8月4日に、友人Sさんが、リュウに返してくれた本とは、『映画はいつでも映画だった』という分厚くて重たい本です。
 この本は、竹岡和田男さんという元北海道新聞記者で、映画と美術の優れた評論家であった方が書いた日本と外国の映画の評論が年代順(1945-1958)にズラッと載っている本です。
 この本を作ったのが、リュウなんです。
 「作った」というのは、当時勤めていた印刷会社で、リュウともう一人のデザイナーの人、二人で、「版下」を作ったのです。つまり、当時勤めていた印刷会社で、仕事として、作った本なのです。

 なぜ、リュウが、この本に思い入れがあるかというと、その理由がふたつあり、まずは、その仕事が、大変だったということです。

 なぜ大変だったかというと、この本を作ったとき、約30年くらい前ですが、当時の印刷物は、写植の機械で印画紙に写し出されたものを、紙に貼って、版下というものを作っていました。手作業です。もしも、直しが入ったらどうなるでしょう。文字と文字のあいだに、縦にカッターを入れ、増えたり減ったりした分の版下を一行ずつ、ずらしていくのです。
 今でこそ、パソコンでは、文字の送りがストレスなど感じることなくできますが、当時は、文字の送りは、長文になればなるほど、大変だったのです。この本は、直しがたくさん入ったそうです。記憶に残るくらい、大変な作業でした。それで、できあがった時の達成感、充実感をいったら、忘れられないそうです。

 この本に思い入れがあるもう一つの理由とは、リュウは、映画のセールスマンの息子だからです。
 リュウのお父さんは、当時、北海道で一番大きい映画の会社の営業をしていたのです。それで、リュウは、子どもの時から、映画館での映画は、見放題で、映画に詳しかったのです。リュウは、むかしの俳優さんや女優さん、映画のこと、よく知っていました。
 また、映画の看板も見ていたり、外国の映画のタイトルバッグとかも気にしていて、ストーリーや登場人物だけではなく、美術やデザインも目にして、気にしていました。
 そのせいか、高校卒業後は、美術学校でデザインを学び、就職は、印刷会社でデザイナーとして、仕事をしていたのです。

 ですから、映画のセールスマンを父にもつリュウは、その本の内容は、よくわかっていたのです。
 その二つの理由で、思い入れがあったのです。

 私は、Sさんに返してもらった本を、最初はリュウの目のつくところに置き、今は、聞かれたら、いつでも出せるように、テレビ台の下にしまってあります。
 分厚くて重たい本で、手に力が入らないリュウは持てないだろうし、物が二重に見えるので、細かい文字は、読めないと思います。
 でも、大変だったけれど、好きな映画に、好きな仕事をしていた時の、思い入れのある本です。

 リュウに「・・・あの本」と言われたら、私が出してあげ、私が読んであげようと思っています。


 









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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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