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2020-02

一人で外出のワタルから初の電話! - 2014.08.15 Fri

 ワタルの小学校の登下校はリュウが付き添ったり、ヘルパーさんだったり。一人で歩くには本人は「車にひかれるの」と言い、リュウも「ぜったいにあぶない」と言いました。
 でもリュウの調子が悪いときもあり、一人で歩けないと通学も困難、という状況になりかかった時、助けてくださったのが小学校の特学の先生方です。
 登校の際、一緒に家からスタートして一人で歩けるように指導してくださったり、信号の所で待っていてくださったり。
 それから、日々のヘルバーさんの声がけもありました。

 そうして、一人で登下校できるようになりました。本当に本当にありがとうございました。

 自信を付けたワタルは休みの日に、散歩や公園に行くようになりました。それが、なぜか私の知らないうちに出かけます。私が腹を出してぐっすりお昼寝している時とか、用事で出かけている時とかです。
 もしも私がワタルが出かけるのを気付いたら、

 どこに行くのか?車はあぶない。信号は青で渡る。でもそれでもあぶない。他の家の敷地内には入らないで。公園では小さい子に気を付けて。うっかりぶつかることもあるので、近づかないようにして。

などど、あれこれ言い出してしまいます。それがうっとうしいので、私に気付かれないように出かけるのでしょう。
 そしてこんな風に思っているかもしれません。

 どうして、ほかの人は自分の好きな時間に好きな所に自由にでかけられるのに、自分だけあれこれ言われるの?

と。
 中学校までは出かける時は、行き先のメモを書いていってと私は言いましたが、高校になってからは、携帯電話を持ってもらうようになったので、出かける時は携帯電話を持って行ってと言います。でも知らないうちに家を出てしまうので、散歩のときなかなか携帯電話を持って行く習慣ができていません。

 携帯電話は小さい子が持つようなやつで、GPS機能が付いています。機能的には通話もできるのですが、私がワタルの居場所を把握することができるので、普段の登校の際には必ず身につけてもらっています。
 小中学校は地域でしたが、高校はスクールバスでちょっと遠くにあるし、携帯電話の練習もしたいので、持たせるようにしました。練習ではなく、本番の通話はしたことがありません。

 夏休み中の8月のある日曜日のことです。私も休みでした。私は午後から友だちに会う用事があり、家での昼食の後、何気なくワタルに聞いてみました。

「お母さん、これから出かけるけど、もしかしたらどこかに出かける気でいる?」

と。すると、

「ウン、どこどこ(商業施設)に行く」

「え!どこどこ?片道7キロくらいあって、往復だと15キロだよ!遠いけど行くの?」

「ウン」

「け、携帯電話持って行って!」

「ウン、でもワタル、お話しは難しいの」

「そうだね、通話の練習はあんまりしていなくて、まだマスターしてないものね。でもワタル見てみて、お母さんのスマートフォン。このページを開くと、地図にワタルって表示されてるでしょ?携帯電話を持っていると、お母さんがワタルがどこにいるのかわかるの、だから、ワタルに何かあったら迎えに行けるから」

 その後、友だちと会っていると夕方、電話が鳴りました。表示を見てみると「ワタル」。初めて電話をくれました。慌てて出てみると、切れました。こちらからかけ直すと、何と会話ができました。

「ど、ど、どこにいるの?」

「どこどこ(商業施設)にいる」

「帰りも歩いて帰って来れるね?」

「迎えにきて欲しいの」

「わ、わかったよ」

 友だちとの用事も済んでいたので、「ワタルを迎えに行く」と友だちに言い、商業施設に向かいました。中に入り探してみると見当たりません。しばらく探しましたがいません。そこでスマートフォンでワタルの位置を確認すると、うちに向かって道路を歩いているようです。追いかけて行きワタルを車に乗せることができました。
 ワタルは自分の行きたい商業施設に行って満足げです。建物の形とか見たかったのでしょう。
 私も外出先のワタルと初めて電話で話すことができ、その日は驚きました。

 高校に入ってから、散歩が遠くになってきています。昨年のいつだったか夕飯のとき何気なくワタルが、「◯◯公園に行ってきた」とボソッと言い、びっくりして距離を調べてみると,片道8キロくらい。往復で16キロ。

 おじいちゃん、おばあちゃんがウォーキング大会で国内外参加するので、遺伝した!?

 歩け!歩け!?



↑携帯電話はウエストポーチに入れています。このウエストポーチは登山用具店で見つけました。伸縮性があります。腰だけではなく、たすきを掛けるようにもセットすることができます。携帯電話も一番軽くて小さい物に。公園で遊んだりするのにも妨げにならないように。


↑ウエストポーチに収納した状態。両方とも軽量です。普段学校から帰ってきたら、電話を充電器にセットするまでをやっています。



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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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