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2020-02

みんなで食事がいい。 #リュウ20 - 2012.08.26 Sun

 S病院(12.4.12〜12.7.10)の4階でリュウは、鼻からの流動食から、からだの状態が少し回復していき、自分でスプーンで食べる刻み食へ移行していきました。
 リュウが流動食だった間は、食事の時間になると、リュウには点滴の棒に、流動食がセッティングされました。同室の他の人には、ご飯が運ばれる人もいます。リュウにもご飯が運ばれるようになってきました。嬉しく思いましたが、リュウはベッド上で食べると、手が思うように動かないので、足にも力が入り、足を降ろして食べたいようでした。
 そうなると、ベッドサイドで、車イスに乗り、テレビ台のスライドテーブルを前に出し、そこにお盆をのせて食べる形になります。
 でも、壁に向かってひとりで食べる形になるので、その食事風景は、ちょっと寂しいなと私は思いました。
 そこで思い付いたのが、4階にはなくて、3階にはあるディルームでのみんなの食事です。どうして、月に一回の通院患者の付き添いの私が、そんな3階での食事風景がわかるかというと、もう何年もS病院に通っていると、一階の外来だけではなく、上の階にある医療相談室やリハビリ室に用事があり、少しですが、上の階の様子も目にしていたのです。
 そこで印象的だったのが、3階のディルームでの食事風景でした。食事の時間に、何人かの入院患者さんが車イス等で、大きいひとつのテーブルを囲みます。介助の看護師さんや家族の人が、あいだあいだに入って、多人数になります。みんなが必要なことを言うため、大声で話しています。窓の近くにCDラジカセがあり、石原裕次郎の曲が流れていることがありました。にぎやかな光景でした。
 そこにリュウを入れてもらえないかと、私はノートに書きました。
 
 「リュウはベッド上だと足に力が入り、足を降ろしたいそうですが、そうなるとイス等に座って食事することになります。3階のディルームのみんなで食事するところに、リュウを入れてもらえたらいいな〜」

と。それから少し経って、いつものように会社帰りに病院に行くと、その3階のディルームにリュウがいて、みんなと食事をしているではないですか!私はびっくりしました。嬉しかったです。
 その日から、リュウは私の念願通り、3階のディルームでみんなと食事をすることになったのです。
 CDは、かかっている時もあれば、かかっていない時もありました。
 私が聞いたのは、石原裕次郎と美空ひばりです。新しい音楽は、年配者にはわかりませんが、古い音楽は、メディアでかかる回数が多いものは、老若男女が知っています。みんなが聞いたことある音楽を聞きながらの食事は、よりいいなと思いました。

 転院先のM病院でも、「みんなで食事」が希望でした。患者さん、その家族の方、看護師さんが、顔を合わせての食事風景です。
 でも、S病院のようなひとつのテーブルをみんなで囲んだ食事はないようでした。私は、あの風景が、悪くないような気がして、転院後の最初の主治医との話し合いで、こう切り出しました。

 「病気とは治る人のイメージがありますが、夫は治らない病気なので病気ではなく障がいと考えています。障がいとは、その時のからだの状態が、その人の健康体で普通です。だから、できるだけ普通の生活に近いものをさせてあげたいです。朝起きて、食事をするテーブルまで歩いていって、自分で食事を摂る。目的があって、からだを使います。テーブルまで歩いていく足、食事を口まで運ぶ手、会話を聞く耳、誰かと話す口。目的をたくさん持たせてあげたいです。食事を摂ることもそのひとつです。他にも目的を持たせてあげて、そのためのからだに使う機能を維持させてあげたいです。病院にも要望するし、私も考えます。他にもディルームで食事がしたい人がいるかもしれませんし、そういう人が増えてほしいです」

と。たぶん、M病院にもリュウと同じく、治らない病気で入院している人がいるはずで、患者同士や家族同士、そして看護師さんと会話する機会がもっと増えてくれたらいいなと思いました。

 さて、M病院は、テレビがあるディルームにテーブルが置いてあり、そこで、二人の年配の入院患者の女性がいつも食事をとっているようでした。ディルームでの食事の先輩たちです。
 そのテーブルではなく、壁に置かれた三人がけのソファに移動式テーブルを置き、リュウの固定位置として、食事をとらせてもらうようにしました。リュウからは、入院患者の女性たちも、テレビも見えます。
 しばらして、ひとりの男性患者さんもテーブルに加わるようになり、もうひとりの年配の男性患者Iさんも加わるようになりました。
 Iさんは、いつも奥さんが食事の時間に病院に来て、旦那さんの介助しています。私は、Iさんの状態が最初より、よくなったような気がして、そうIさんの奥さんに話しました。そう私が言うと、Iさんの奥さんも嬉しそうな表情をしました。Iさんの奥さんとは顔を合わせることが多く、たくさん、話すようになりました。
 年配の女性二人のご家族の方とも食事の際、顔を合わせることがあり、会話するようになりました。
 家族の人は、みんなが、付き添いの人、患者さんのことを、お互いが気にしてくれています。

 この夏は、オリンピック、高校野球、旭山動物園から逃げたフラミンゴ。看護師さんも含めて、みんなで話題を共有しました。
 やっぱり、みんなで、わいわい食べる食事風景は、いいですね。
 
 また、メンバーが増えたら、お知らせします。




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プロフィール

vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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