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2020-02

『緊急事態発生!お客様の中に学校の先生はいらっしゃいませんか?』とのオーストラリアでのニュース。 - 2016.06.05 Sun

 FBで印象に残るニュースを見かけましたので、ここでも紹介したいと思います。オーストラリア在住の自閉症児のママのブログ(カイとわたしの場合〜オーストラリア×自閉症日記)で取り上げられていたものです。
 シドニーからメルボルンへ向かうジェットスター国内線の飛行機の中でとあるアナウンスが流れたそうです。それは、「お客様の中に学校の先生はいらっしゃいませんか?障がい児教育専門の先生はいらっしゃいませんか?」というもの。どういう内容だったかということを日本語に訳して取り上げてくれています。以下です。

***************

それはシドニーからメルボルンへ向かうジェットスター国内線の飛行機の中で起きた出来事でした。

機内でとあるアナウンスが流れました。

「お客様の中に学校の先生はいらっしゃいませんか?
障がい児教育専門の先生はいらっしゃいませんか?」

通常、機内で体調を崩す乗客がいた場合、
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
というのはよく聞くフレーズだと思いますが・・・・

この場合は、なぜ学校の先生、
しかも障がい児教育専門の先生だったのでしょうか???

それはこういうお話でした・・・。

この機内での緊急事態を解決できる人物はたった一人しかいかなかった――それは教師だった

それはシドニーからメルボルンへ向かう飛行機の機内で起こった。
体調の悪くなってしまったひとりのある少年が席に着くことを拒否した時、
クルーたちは不安を感じた。
少年には障がいがあった。

それは短いフライトだったが、日曜の夜10時、乗客たちの神経は張りつめていた。

乗客が搭乗した際に荷物を置く場所を巡って言い争いをする人達がいたので、
クルーが「お互い優しく対応してください」とお願いする場面があったのだ。

だから飛行機が着陸準備に入り、この14歳の少年が着席するのを拒否した時
機内の緊張は一気に高まった。

機体の燃料はそれほど残っておらず
乗客たちは皆もう家に帰りたい。
でもこの少年が席に着いてくれない限り着陸は出来ないのだった。

これは三週間前、シドニーからメルボルンへ向かうJQ527便で起きた出来事だった。

キャビンマネジャーのジョンはメディアにこのように語った。

「これ以上時間がかかると我々は燃料不足に陥り
緊急事態の宣言をしないといけないという状況でした。
機長自身も不安になり始めていました。」

この少年――14歳のダウン症の少年――は体調が悪く、
彼の年配の両親と成人した彼のきょうだい達の言葉も聞き入れず
絶対に起き上がろうとしなかった。

クルー達は助けが必要だった。それも早急に。

彼らは機内で助けを求めるアナウンスをした。
通常、機内でこのような体調不良の乗客がいた場合は医者を探すのだが、
この場合、この少年を助けられる人物はたった一人しかいなかった。

それは、教師である。

「お客様の中に学校の先生はいらっしゃいませんか?
障がい児教育専門の先生はいらっしゃいませんか?」

その時、ソフィー・マーフィーという女性が進み出た。
20年の経験を持つ教師である。

障がい児教育のカリキュラム監修の経験もある42歳のソフィーは、
自分なら助けることが出来ると思った。

「教師というのは、よくいわれのない非難を受けてしまう仕事なんですよ」
と彼女はメディアに語る。

「私にはこの状況を何とか出来るって分かっていたので、
その場に助けに向かうことを誇りに思いました。
だってこれはすべての教師が日々やってることなんです」

ソフィーは飛行機の奥の方へ進んでいき、
そこにティーンエイジャーが通路に横たわっているのを見つけた。

彼は床に大の字になっており、
不安そうな彼の家族が彼の周りを囲んでいた。

ソフィーは家族に挨拶をした後、彼女も一緒に床に寝そべったという。

「私たちは飛行機のことや、床に寝ていることについては話さなかったんです。

私はすでに『先生モード』に入っていました。
先生の話し方、先生の声です」

彼女はこの少年の名前がシャムランということ、
彼がその日ニュージーランドから来たということを知り、
一緒に彼の好きな本や好きなキャラクターの話をした。

この14歳の少年は、ソフィーに「僕は悲しい、そして痒いんだ」と話した。

この教師が少年の手を取って一緒に席に着いた時、
飛行機はついに着陸態勢に入ることが出来た。

近くの席に座っていた乗客の1人はこのように語った。
自分の夫は医師で一緒に機内にいたけれど、
彼には何も出来なかった、と。
代わりにこの医師は、この教師がスキルと知識を使って
少年を安全に導いていく一部始終を尊敬の念で見つめていたのだそうだ。

ソフィーはこの少年はひどく体調が悪かった、と語った。
少年が彼女や袋の中、そして座席の上にまで嘔吐していたので、
彼女は嘔吐袋を次から次へと貰わなければならなかった。

「大丈夫。私はあなたの友達よ。私たちは大丈夫。一緒に切り抜けましょう」

ついに飛行機が着陸しシートベルトサインが消えた時、
他の乗客は荷物を置くスペースのいざこざなどすっかり忘れていた。

彼らはそれが日曜の夜中だということも、
とても疲れていたということも、
つい30分前にこの体調の悪い少年があやうく緊急事態を引き起こすところだった時
怒りとフラストレーションと恐怖を感じていたということも、
全てを忘れていた。

彼らはこの少年と家族が飛行機を降りていく時
身動きもせずに しんとしていた。
何人かが静かな拍手をこの教師に送っていた。
ほとんどの乗客が笑顔を見せていた。
彼らは勇気づけられ、啓発されたような気分だった。

ソフィーは言う。
「親はいつも私たち教師が自分の子供に対して持つ影響力について感謝の言葉をかけてくれますが、
こういったことが公で語られることはほとんど無いんです」


ソフィーの同僚たちは彼女の行動をFacebookで賞賛した。
「子供たちにとって教師の影響と言うのは多大なものですが、
それが認識されることはほとんどありません。
この話はまさに教師という仕事の専門性を表しています。」

また別の教師は言う。
「シャムランとそのご家族の「友人」になってくれてありがとう。
それこそがあの時、彼らが一番必要としていたものでしょう。
あなたが彼の隣で床に寝そべって、
彼がまさにいた場所で話しかけたというのが良かったと思う。
素晴らしい才能です。
私も教師とそのアシスタント達と一緒に働いているけど、
彼らも毎日あなたと同じように子ども達を愛し、気にかけ、そして教育しています」

そしてもう1人。
「ソフィー、あなたは彼に安心できる場所を作ってあげた。素晴らしい、ブラボー!」

******************

 これを読んで、今までお世話になった高校、中学校、小学校、幼稚園の先生方を思い出しました。
 ワタルがいつもごろんと横になっているところに、「ワタルくんはどういう風景を見ているのだろう」と自分も横になってくれた養護学校高等部のO先生、放課後お迎えの時間が来るまで、毎日のようにワタルの興味がある小中学部の音楽室等におしゃべりしながら一緒に歩いてくれたH先生。ワタルとコミュニケーションがなかなか取れないとパペットを使い、それがワタルにウケた(効果があった)とそれからコミュニケーション取れるようになったと笑顔で私に教えてくれた小学校のT先生、幼稚園O先生もワタルとなかなかコミュニケーション取れないと悩み、その後コミュニケーション取れるようになったことその過程等を論文にしたり。幼稚園E先生も私が初めての集団生活で不安で入園式も無理だと思っていたのに「大丈夫ですよ」と自信のある目で応えてくれました。他にもたくさんのエピソードがあります。
 あと今、九州地方から夫と同病のミユさんが新さっぽろ脳神経外科に入院していて、一緒に札幌にいる夫のコウさんは元養護学校の先生です。北海道にいながらも毎晩教え子から電話がかかってきていて、悩みとかを聞いてあげているそう。卒業後ずっと対応してくれているそうです。

「親はいつも私たち教師が自分の子供に対して持つ影響力について感謝の言葉をかけてくれますが、こういったことが公で語られることはほとんど無いんです」とソフィーさんが語った言葉が印象的ですが、そうかもしれません。
 このニュースを和訳してくれたくまこさんのブログ、ソフィーさんのFB、ニュースを伝えるメディアのページ、どれも反響が大きいそうですよ。


↑今回のエピソードを伝えるページのスクリーンショット。クリックすると拡大します。女性の方がソフィーさん。FBのシェアが「44K」。元のニュースは、ここをクリックしてください




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vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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