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日本の在宅介護状況(進行性核上性麻痺)〜埼玉のWさん - 2016.07.01 Fri

 イギリスでパートナーを在宅で介護しているMさんに、イギリスの介護状況を先日教えていただきアップしました。現在の日本の介護状況も知りたくなり、のぞみの会の埼玉のWさんに、「使っているサービスを知りたい、ブログに掲載させて欲しい」とお願いしたところ、お忙しい中丁寧に書いてくださりました。感謝します。Wさんは奥様をご自宅で介護なさっているのですが、自宅外のサービスは受けられていなく、在宅でのサービスになります。
 私の夫リュウも入院前は自宅内外でサービスを利用していたので、それも後日アップしたいですが、Wさんのサービスを見て、年々変わっていることに気づき、私たちのは参考になるのかと躊躇しているところです。

*******

埼玉のWさんの奥様(S子様)の在宅介護状況(6/21記)

在宅でのサービスの利用状況は以下の如くです:

月曜日    10:30 - 12:00   介護ヘルパー
       13:30 - 14:30   訪問看護師・ヘルパー
                  (シャワー浴)

火曜日    10:30 - 12:00   介護ヘルパー
       13:30 - 14:30   訪問看護師
       18:30 - 19:15   鍼灸マッサージ

水曜日    10:30 - 12:00   介護ヘルパー
       13:30 - 14:30   訪問看護師
       16:00 - 17:00   訪問入浴

木曜日    10:30 - 12:00   介護ヘルパー
       13:30 - 14:30   訪問看護師

金曜日    10:30 - 12:00   介護ヘルパー
       13:30 - 15:00   訪問看護師・へルパー
                  (シャワー浴)

土曜日、日曜日そして祭日は一切サービスを受けておりません。
すべての介護作業を私がひとりでやっています。今の所、
何とか元気でいることが出来て感謝です。デイ・サービスや
ショート・ステイも利用しておりません。

1. 介護ヘルパーさんのサービス内容は以下の如くです。
   顔を温かいタオルで拭き、化粧水とクリームを塗る、
   体位変換、痰の吸引、オムツ・パッド交換、陰洗、
   尿量・尿臭のチェック、スキン・トラブルの有無の
   確認、アズノールやワセリンの塗布、パッド開放、
   体温測定、エクササイズ、煮沸消毒、掃除、シャワー浴
   など。介護保険での利用です。

2. 訪問看護師さんのサービス内容は以下の如くです。
   体温、脈拍、血圧、SPO2などのvital check、痰の吸引、
   気切包交、カフェ3ccの確認、口腔ケア、導尿、摘便・
   浣腸、シャワー浴、陰部洗浄、スキンケア、点眼、
   ネブライザー、PEGや気切周辺の皮膚トラブルのチェック、
   呼吸リハ、爪切り、物品交換、人工鼻交換、コスモ酵素・
   OS-1 250ccの滴下、などなど。医療保険での利用です。
   因みに鍼灸マッサージは医療保険、訪問入浴は介護保険
   です。

3. 訪問ヘルパー・サービスは2社と契約しています。5人
   のヘルパーさんが入っておられますが、その内の4人
   の方が痰の吸引がお出来になります。私が買い物などで
   外出出来るのはこの方々のお蔭です。

4. 朝晩の経管栄養は私自身が行っています。

5. 妻は平成22年に気管切開の手術を受けておりますので、
   現在は隔週に一度カニューレの交換の為に医師の訪問が
   あります。胃瘻(PEG)の交換は半年に一度です。その為の
   入院は必要ありません。明後日がその日に当たります。

**********

 「訪問看護」が医療保険となっていて、お金がかかっているのだろうかと思い(夫の時は特定疾患医療受給者証で無料)、質問してみました。Wさんからのそのお返事が以下です。

**********

訪問看護は医療保険ではありますが「指定難病医療受給者証」
(以前の特定疾患医療受給者証)を交付されておりますので
”ほぼ”無料です。然し、昨年から「自己負担上限月額」が
設定されましたのでこちらでは月額5,000円を負担となって
います。でもこれは「心身障害者医療費受給者証」でカバー
されておりますので実質は自己負担なしです。今の所は、
ですね。然し、この状態をいつまで”享受”出来るか、不安
ではあります。何しろ、社会保障の費用は現在の少子高齢化
の故に年1兆円づつ増加しているとのことですので、ですね。
因みに訪問看護サービスで交通費を請求されたことはありま
せん。こちらには、ですね。序ながら、隔週のカニューレの
交換の為の往診には一回につき300円が交通費として請求され
ています。

鍼灸マッサージは医師の「同意書」があれば、ですね。これも
「心身障害者医療費受給者証」でカバーされておりますので
無料です。

********

 訪問看護は「医療保険」と「介護保険」の制度があり、指定難病の場合、医療保険に含まれる特定疾患医療受給者証で無料でしたが、制度が変わり自己負担上限月額が設定されたとのこと。私は知らなくて、病院のソーシャルワーカーさんにも聞いたけれど、知らなかった!でもさすが、ソーシャルワーカーさんに他にもいろいろお聞きしたのですが、テキパキと答えてくれました。「指定難病医療受給者証」と「心身障害者医療費受給者証」両方お持ちの方は、月額が低い方を使うとのことです。何か複雑で頭が混乱します。
  Wさんご夫妻は上手にサービスを利用されていて感心しました(前から感心しています)。外に出る福祉サービスは利用されてはいないのですが、Wさんが車を運転し、奥様は助手席で、息子さん夫婦とお花を見に行ったりのお出かけをされています。その写真ものぞみの会にアップしてくれています。今年は5回はお花を見にお出かけしています。6月も花菖蒲を見に行った写真をアップしてくれていましたよ。

 進行性核上性麻痺の場合、「指定難病医療受給者証」「心身障害者医療費受給者証」「医療保険」「介護保険」がうまく利用できるかと思うのですが、「心身障害者医療費受給者証」をいただくには、身障者手帳、療育手帳、精神障がい者手帳の等級が関係してきます。「介護保険」も要介護認定を受けてからどのようなサービスが受けられるか決まります。

 長尾和宏先生の6月のブログに「産経新聞・親の介護シリーズ第3回  訪問看護制度 医療保険と介護保険の両方ある」(2016年6月22日)のブログ記事がありましたので、転載します。

*******

産経新聞・親の介護シリーズ第3回  訪問看護制度
                 医療保険と介護保険の両方ある


 「在宅医療は医師が行うものだ」。おそらく多くの人がそうイメージしているはず。しかし多くの在宅医が口を揃えて言うのは「在宅医療の主役は訪問看護師です!」。おそらく在宅医療を受けたことがある人ならこの言葉の意味が理解できるでしょう。訪問看護師とは、文字通り家に来てくれる看護師さんのこと。あまり知られていないことですが、日本で初めて訪問看護を受けた人は奈良の都の光明皇后だったそうです。1300年前、シルクロードを渡って来た介護ベッド(のような椅子)に横たわり訪問看護を受けたと。訪問看護に従事する看護師は全体の約3%と少数ですが、今後、在宅医療の普及とともに増えると予想されています。とっても古いのにどこか新しいのが訪問看護です。

 さて、親の介護をしていて「訪問看護師さんに来て欲しいな」と感じた時は、どうすればいいのでしょうか。それは“かかりつけ医”にその旨を相談することから始まります。「看護なのになぜ医者?」と思う人がいるかもしれません。ひとつは日本の法律では看護師さんは医師の指示のもとでしか医療行為ができないから。医師が書いた「訪問看護指示書」がなければ看護師は出動できないのです。

 現在、訪問看護制度は、医療保険制度下で提供される場合と介護保険制度下の場合の2通りがあります。要介護認定がなければ医療保険しか利用できませんから話は単純です。しかし既に要介護認定がある場合は少々複雑。そもそも訪問看護には「介護保険優先の法則」があるので、要介護認定があればケアマネージャーさんを通じてケアプランに組み込んでもらう必要があります。ただしいくつかの例外規定があります。末期がんや神経難病など医療需要の高い人は医療保険下で訪問看護を提供できます。ケアプランと関係なく、必要なら毎日でも訪問看護を提供できる仕組みになっています。もうひとつは医師の特別指示書がある場合です。週に4回以上の訪問看護が必要になった時は、2週間を限度に(場合によっては最大4週間)、医療保険下で訪問看護を提供できることになっています。

 私の法人の場合、介護保険制度下の訪問看護と医療保険下のその割合は、7:3です。市民の皆様に知っておいて欲しいことは在宅医療の主役である訪問看護は、医療保険下で提供される場合と介護保険下で提供される場合の2通りあること。そして両者は細かな規則で区別されていること。患者負担は介護保険は1割(高額所得者は2割)で医療保険は1~3割なので、どちらの保険を使うかで最大3倍の差が出る可能性があること。筆者はこんなに複雑な訪問看護制度をもっと簡素化しよう、叶うならば2000年以前のように「すべての訪問看護を医療保険制度下に戻そう!」と活動してきました。しかし残念ながら現実は真逆で、制度は年々複雑化し訪問看護の普及の阻害因子になっています。いずれにせよ現実には、訪問看護制度に詳しいかかりつけ医やケアマネージャーに相談して下さい。

 介護中の親が夜中に高熱にうなされた時にまず電話するのは在宅医か訪問看護師です。そして実際に家に来て助けてくれるのは訪問看護師です。ですから訪問看護について制度は少々複雑ですが理解できる範囲で結構ですので知っておいてください。


キーワード  訪問看護指示書
医療保険でも介護保険でも訪問看護サービスを受けるためには医師が書く指示書が必要。週3回まで利用できて有効期限は6ケ月間。病状が急に悪化し頻回の訪問が必要になった場合は、原則14日以内を限度に「特別訪問看護指示書」が交付される。

*******

 7月1日北海道新聞朝刊に「介護保険で利用できる在宅サービス」という記事がありましたのでアップします。

↑クリックすると大きくなります。


↑上の新聞記事の枠内のもの。クリックすると大きくなります。




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vanilla

Author:vanilla
「やさしいまなざし」は「Vanilla Web Site」の日記の部分です。

登場人物(平成28年11月現在)
 
佐藤リュウ(59歳)←夫
佐藤バニラ(永遠の20歳)←私
佐藤イブキ(社会人)←長男
佐藤ワタル(福祉施設通所)←次男

 夫佐藤リュウは、平成17年頃(48歳)より、物が二重に見える、手に力が入らない、全身が重苦しく感じる症状があり、会社勤務ができなくなりました。
 若年性のパーキンソン病の疑いとのことで、平成18年(49歳)より神経内科に通院し、平成19年にはパーキンソン病関連疾患と診断名が付きました。
 その後、平成22年 (52歳)、診断名が若年性の「進行性核上性麻痺」に変わりました。
 ずっと自宅より通院していましたが、平成24年4月に自宅外で転倒骨折し、手術入院となってしまいました。入院時、誤嚥性と思われる肺炎も併発していて、現在も入院中です。平成26年11月19日に胃瘻造設しました。
 夫が仕事ができなくなった平成17年時、上の子が小学校6年生、下の子が小学校2年生(多動と自閉で特別支援学級在籍)でした。
 私は、平成19年より、平日フルタイムで仕事しています。たくさんの方のお力をお借りし、生活しています。
 北海道在住です。

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